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第3回・【月のはなし】

第三回目は【月のはなし】です。
和雑貨の店 あおつきの「あおつき」は、実は漢字では「蒼月」と書きます。最初は漢字表記にしようと思っていたのですが、どうも硬くなるので「あおつき」と平仮名にしたんです。

店名につけるくらいなので、店主は月が好きです。なので、第三回目は月についてのちょっとした豆知識? をご紹介します。

  • 月の異名

    満月
    月にはたくさんの異名(別名)があります。

    太陰(たいいん)・桂(かつら)・月天(げってん)・月人(げつじん)・月夜見(つくよみ)・月桂(げっけい)・玉桂(ぎょっけい)・月輪(げつりん)・玉兎(ぎょくと)などなど。

    そのうちの玉兎は、月の中に兎がすむという伝説から来ています。おなじように、太陽の中には三足の鳥がいるという想像から、太陽のことを金烏(きんう)呼びます。
  • 月の満ち欠け

    夕月
    月はご存じの通り満ち欠けを繰り返しますが、その形にもそれぞれ呼び名があります。
    月の見えない新月から始まり、三日月、満月からまた新月へ。細かい間の呼び名は以下の通りです。

    新月(しんげつ)→三日月(みかづき)→上弦の月(じょうげんのつき)→十日夜の月(とうかんやのつき)→ 十三夜の月(じゅうさんやのつき)→小望月(こもちづき)→満月(まんげつ)→十六夜の月(いざよいのつき)→ 立待月(たちまちづき)→居待月(いまちづき)→寝待月(ねまちづき)→下弦の月(かげんのつき)→ 二十六夜の月(にじゅうろくやのつき)→新月

    新月を零として数えた日数で、ほぼ月の満ち欠けを表す数値を月齢と言います。上弦の月齢はおよそ7.4前後、満月は14.8前後、下弦は22.1前後です。

月の呼び名

上記の月の満ち欠けにあるように、月は形によって呼び名がたくさんあります。その中からいくつかご紹介いたします。

【朔(さく)】

月を見ることのできない新月のこと。また、陰暦(旧暦)で毎月の一日や、北の方角を指すこともあります。

【三日月(みかづき)】

陰暦で毎月三日に出る、鎌のように細い月のこと。地方によっては、三日月がのぼる時や沈む時を見ると病気になったり不幸になったりするというので、その日は豆腐を供えて拝むという風習があります。こうすれば、身体は丈夫になって幸福になれると伝えられています。

【上弦(じょうげん)】

新月から満月になる間の半月のこと。日没の時に南中し、真夜中に弓の弦を上にして沈むことからついた呼び名です。

【十三夜(じゅうさんや)】

陰暦の毎月十三日の夜のことで、とくに九月十三日の夜のことを指します。八月の十五夜の月に対し、後(のち)の月と呼ばれています。縁起の良い月とされ、地方によっては、拝むと成功する・十三夜が晴れていると小麦がよくとれるなどと言われています。

【十五夜(じゅうごや)】

陰暦の毎月十五日の夜のことで、とくに八月十五日の夜のことを指します。八月十五日は中秋(ちゅうしゅう)ともいい、秋(陰暦七、八、九月)の最中にあたることからそう呼ばれます。古くから月見に良い時節とされています。

【望(ぼう)】

満月のこと。他には望月(もちづき)や天満月(あまみつづき)とも呼びます。天満月は同じような言葉に天満星(あまみつほし)がありますが、こちらは夜空一面の星を指します。

【十六夜(いざよい)】

陰暦十六日の夜、またはその夜にのぼる十六夜の月のこと。十五夜より50分遅く、いざよい(ためらい)ながらのぼるため、この名がついたと言われています。

【二十三夜(にじゅうさんや)待ち】

陰暦二十三日の夜半過ぎに月待ちをすることで、願い事がかなうと言われています。地方によっては、二十三夜の月を拝んで寝ると病気にならないと伝えられています。また、二十三夜の月は子の刻(午前0時ごろ)によるため、真夜中の月とも言います。

  • 月に関係のある逸話

    テキスト
    かの夏目漱石は、英語教師をしていた時に「I love you」を「愛しています」と訳そうとした生徒に対し、「『月が綺麗ですね』とでも言っておけば充分伝わる」と教えたそうです。

    その当時は愛という言葉を口にするのが今以上に難しかったからということですが、すごくロマンチックな訳し方だなあと思います。月の綺麗さと相手の方の綺麗さをかけたのかな、なんて思ってしまいました。

オススメの月の本

「月の下で」は、月の写真と竹取物語やいろんな歌人の句とが合わさった本です。月の写真を見ながら文を読むと感慨深いですが、写真だけを眺めていてもとても綺麗です。

「夜空を歩く本」は、月だけというよりタイトル通り夜空の写真とちょっとした言葉が合わさった本です。

参考文献

光琳社出版 宙(ソラ)ノ名前 写真、文・林完次
光琳社出版 月の本 写真・林完次、文・林望ほか

上記の書籍は出版社がもうありませんが、角川書店より同タイトルの本が出版されています。

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